タイヤ交換で窒素ガスは必要?空気と混ぜても平気なの?効果を解説!

『タイヤ交換時に窒素ガス充填したけど、効果が気になる。』

『タイヤを長持ちさせるためのメンテナンスが知りたい。』

『窒素の入ったタイヤに空気を混ぜてもいいの?』

くうすけ太郎
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タイヤに窒素を入れてみて、効果が気になったり、日々のメンテナンスが分からなくなる事ありますよね‥。

酸素でも窒素でも、日々の空気圧充填は、長持ちさせるためには必要なメンテナンスです。

今回は、窒素ガスを入れるメリットとデメリットを解説しています!

この記事を読むと、お金を出して窒素ガスを入れる必要があるか決めることが出来ます。

結論

タイヤの窒素ガス充填は、体感できる効果までは無いため、とことんメンテナンスしたい人以外はおすすめできません。しっかりと説明していきます!

この記事を書いた人

自動車整備工場に勤めて8年目になる20代の男です。
全くの素人から社会人になって整備士免許を取得して、令和6年度に自動車検査員資格を取得しました。
現在は、自動車検査員と2級自動車整備士として、法定点検やタイヤ販売・交換作業など、幅広く担当しています。
接客でお客様から得た情報、タイヤの選び方やお得に買う方法など、知識やノウハウを活かして、皆様に役立つ情報を発信していきます。
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タイヤの窒素ガス充填ってなに?

くうすけ太郎
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まずは、窒素ガスについてお話しします。

窒素ガスは、

  • 不燃性で不活性のガス
  • 空気中に約8割含まれている
  • タイヤから空気が抜けにくい

このような特徴があります。

意外にも、空気中に多くの割合で含まれています。

つまり、通常の濃度よりも濃い窒素を充填する事を『窒素ガス充填』と言います。

タイヤに窒素ガスを入れるメリットは?

くうすけ太郎
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入れる事でどのようなメリットを得られるのでしょうか?

空気圧が減りにくくなる

普通は抜けるの?

タイヤの空気圧は、時間と共に低下していきます。

窒素ガスを入れる事で、タイヤから抜けるガス量が3倍ほど少なくなると言われています。

お客様のオイル交換時に空気圧を測ると、低下している事が多いです。

窒素ガスを入れると、1ヶ月→3ヶ月の調整ペースになります。

燃費が良くなる事がある

どうして?

タイヤの空気圧は、転がり抵抗に大きく関係して燃費を左右します

セルフのガソリンスタンドが増えた事で、空気圧のメンテナンスを怠りやすくなりました。

結果として、空気圧不足による燃費の低下が起こります。

窒素ガスであれば、圧不足になるリスクを軽減できる為、燃費低下を防げます。

タイヤの劣化を防ぐ

酸素量が低下するため、含まれる水分量が減り、ゴムが劣化しにくくなったり、アルミホイールの酸化を予防してくれます。

くうすけ太郎
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ゴムの劣化やホイールの酸化は、エアー漏れにつながります。

ロードノイズが減る

窒素ガスは、酸素よりも音の伝達率が低いため、ロードノイズが低減します。

タイヤを通して地面からのノイズを減らしてくれるため、乗り心地もよくなります。

タイヤに窒素ガスを入れるデメリットは?

くうすけ太郎
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窒素ガス充填は、悪い点はほとんどありません。

工賃がかかる

唯一のデメリットは、充填工賃がかかってしまう点です。

どうして?

通常の空気圧調整は、サービスで行うのが一般的ですが、窒素ガスは専用の機械を通して行うからです。

工賃の相場は、550円〜(1本)で、合計で2,200円が平均値です。

くうすけ太郎
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年2回だとすると、4,000円を超えてくるので、メンテナンス費用は意外と高いです‥。

作業できる場所を探さないといけない

くうすけ太郎
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窒素ガスはどこでもできるわけではありません。

私のお店でも、窒素ガス充填をおこなっていますが、窒素を作る機械でやっています。

酸素の中から、窒素だけを取り出して充填しなければいけないので、機械がないお店では作業ができません。

窒素ガス充填をやっていないお店も多いので、事前に調べる必要があります。

くうすけ太郎
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工賃もばらつきがあるので、同時に確認してみましょう。

効果を感じる事が難しい

私も窒素ガス充填をしていますが、実際の効果は体感できていないのが現状です。

例えば?
  • 燃費の向上→走行条件で左右されやすい
  • タイヤの劣化→車の保管方法や走行距離で大きく変わる
  • ロードノイズ→変化を感じにくい

私が充填して思うのは、体で体感するのは難しいという事です。

くうすけ太郎
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それでも入れているのは、体感できなくても、タイヤには良い事がはっきりわかるからです。

→他のタイヤメンテナンス方法はこちらでもまとめています。

窒素ガスと空気を混ぜても平気なのか?

くうすけ太郎
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最後にみなさんが気になっている点を解説します。

空気(酸素)と混ぜても問題はない

結論から言うと、『全く問題ない』ということになります。

というのも、酸素の中には8割窒素が入っているため、混ざったとしても心配する化学変化などは起きないです。

でも、窒素ガスの濃度が下がると効果が落ちてしまいます!

くうすけ太郎
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お金をかけて、窒素を入れた事が無駄になってしまいます。

基本的には窒素を入れよう

窒素100パーセントのタイヤに、酸素を混ぜてしまうと、どんどん薄くなっていきます。

薄くなると、窒素本来のメリットを受ける事ができずお金をかけた意味がなくなります。

変化を感じにくい窒素ガスのメリットを体感する事が難しくなります。

こまめな空気圧調整は必要

くうすけ太郎
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窒素を入れた事で、空気圧調整がもったいなく感じましたか?

お客様から、『窒素ガス入っているので、調整はしないでください。』と言われる事があります。

しかし、空気圧を見てみると減っている事が多く、混ざることが嫌だと感じ、調整を怠っている人がいます。

窒素ガスを入れた事で、空気圧を調整しなくなるのは良くありません。

窒素充填した事で調整を怠る場合は、通常通り酸素を入れましょう。

まとめ

くうすけ太郎
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窒素ガス充填の意味を感じる事ができましたか?

記事のおさらい!

窒素ガス充填のメリットは?

  • 空気圧が減りにくい
  • 燃費の向上
  • タイヤの劣化予防
  • ロードノイズの低減

窒素ガス充填のデメリットは?

  • 工賃がかかる
  • 作業の場所を選ぶ
  • 効果を感じにくい

空気(酸素)と混ぜてもいい?

  • 混ぜても問題ないが、窒素濃度が薄くなる
  • 濃度が薄くなって効果がなくなっていく
結論

窒素ガス充填は、タイヤに良い影響があるが、効果を感じにくい事や5,000円ほどの費用がかかることを考えてやりましょう。

くうすけ太郎
くうすけ太郎

タイヤを大切に長く使いたい人には、オススメのメンテナンスです。

下の記事では、タイヤのトラブルについて詳しく書いています!

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