タイヤからワイヤーが出た!どのくらいの距離を走れる?原因はなに?

まさこ
まさこ

旦那に頼まれて、オイル交換した時に、店員にワイヤーが出ているから交換をオススメされたわ!

だけど、どうのくらい緊急性があるのか分からないわ‥。

ワイヤーが出ているタイヤは、バーストの恐れがあります。

そうなる前に、早急に交換をしなくてはいけません。

今回は、現役整備士の私が、タイヤのワイヤーが出てからどのくらい走れるのか解説します。

この記事を書いた人

自動車整備工場に勤めて7年目になる20代の男です。
全くの素人から社会人になって整備士免許を取得しました。
現在は、2級自動車整備士として、車検整備やタイヤ販売・交換作業など、幅広く担当しています。
接客でお客様から得た情報、タイヤの選び方やお得に買う方法など、知識やノウハウを活かして、皆様に役立つ情報を発信していきます。
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タイヤのワイヤーとは?

引用元:https://tyre.dunlop.co.jp
くうすけ太郎
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タイヤの構造を知ることで、交換に納得できると思います!

タイヤはゴムだけでは無い

タイヤ=ゴムだと思っている人が多いと思います。

しかし、タイヤはゴムだけでは強度不足です。

何で作られてる?
  • ゴム接地面
  • ベルト
  • カーカスワイヤーと言われる
  • インナーライナー
  • ビードワイヤー→ホイールと密着する

ゴムの内側には、これらの金属や繊維で作られて強度や柔軟性を出しています。

くうすけ太郎
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タイヤを持ってみるとわかりますが、重量感があって、ゴムだけじゃないのがわかります。

ワイヤーはカーカスとも言う

ワイヤーの別名は『カーカス』とも言いますが、お店でよく使う言葉は『ワイヤー』が多いです。

先日交換したタイヤです。
くうすけ太郎
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このタイヤで言うと、赤で囲った部分からワイヤーが突出しているのが分かるかと思います。

ワイヤーというだけあって針金と変わりなく、簡単に手に刺さるレベルで危険です。

自分で点検する場合は、この針金のようなワイヤーを探すと分かりやすいです。

くうすけ太郎
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点検の際は、間違っても手で触らないでください。

出血してしまいます‥。

タイヤのワイヤーが出る原因は?

くうすけ太郎
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丈夫な構造をしていて、なぜワイヤーが出てしまうのか気になりますよね?

タイヤが偏摩耗している

偏摩耗って?

タイヤの地面に設置する面が、異常に摩耗する事をいいます。

さまざまな原因がありますが、空気圧不足足回りの不具合が代表的です。

タイヤ取り付け位置を変えるローテーションを行う事で、偏摩耗を防ぎやすいです。→詳しくはコチラ!

くうすけ太郎
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上のタイヤは、内側の溝だけが少ないですが、このように部分的に減っていると、ゴムが薄くなり、ワイヤーが出てしまいます。

ゴムの下は金属類がありますが、表面のゴムがすり減る事で突出してきます。

接地面のゴムがすり減る事で、下のワイヤー類が露出してきます。

外部からの損傷を受けた

くうすけ太郎
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縁石やタイヤ留めにタイヤをぶつけた経験ありませんか?

ぶつけると?

サイドウォール(タイヤの側面、文字の部分)をぶつけてしまうと、中のワイヤーが切れてしまいます。

一見すると、何もなかったと安心しやすいですが、内部の強度が落ちるため、空気圧に負けてタイヤが膨れてきます。

引用元:https://tyre.dunlop.co.jp

赤丸部分が膨れていますが、ワイヤーの損傷による『ピンチカット』と言われる状態です。

『ピンチカット』の状態は、破裂の危険性が高く、修理はできないので、早急に交換が必要です。

くうすけ太郎
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パンクとは違うので、発見に遅れがちですが、運転中に振動を感じる事があります。

悪路を走行している

頻繁に舗装されていない道や、工事で砂利道を走る人は要注意です。

タイヤは、凹凸の激しい道からの衝撃で簡単にワイヤーが切れてしまいます。

くうすけ太郎
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特に、スピードダウンしないで走ると、タイヤの内部だけではなく、足回りのブッシュ等も傷めることになるため、しっかりと減速して走りましょう。

タイヤのワイヤーが出ると起きる危険は?

くうすけ太郎
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具体的にワイヤーが出ると、どのように危険なのでしょうか?

バースト(パンク)する可能性が高い

ピンチカット』でも話しましたが、ワイヤーが出ている状態は、『バースト』する可能性が高まります。

走行中にバーストした場合、交通事故に繋がる可能性が高いです。

走行性能が著しく低下する

溝がないタイヤは、タイヤ本来の性能を発揮できません

例えば、

  • 雨の日に水はけが悪くスリップする
  • ロードノイズが酷くなる
  • 乗り心地が悪くなる

このような車の症状が出てきます。

雨の日にスリップしたり、ゴムが薄くなり乗り心地が悪くなります。

保安基準に適合しなくなる

保安基準とは、車を安全に走らせる為の基準や決め事のことです!

タイヤは、残り溝が1.6mm以上で、損傷や劣化が酷くないものになります。

溝が1.6mm以下、ひび割れ等の劣化がひどいタイヤは、車検も通りません。

→『車検の予約はいつからする?2週間前だとギリギリ?現役整備士が解説!

実は『タイヤ交換』の目安は分かりやすい!

走行距離

一番わかりやすい判断基準は、走行距離です。

どのくらい走れる?

タイヤは、4万kmまで走れると言われています。

くうすけ太郎
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しかし、普段の走り方やメンテナンスによって摩耗は変わる為、あくまで目安にしましょう!

使用年数

タイヤの劣化や硬化が進むのは、4年〜5年ほどと言われています。

それ以上古いタイヤは、ひび割れからパンクしたり、グリップ力低下の危険性があります。

くうすけ太郎
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溝が残っているように見えても、実際タイヤは悲鳴を上げている事が多いです。

スリップサイン

スリップサインは、タイヤの残り溝が1.6mm以下であることを示しています。

矢印部分の出っ張りです。

スリップサインが出たタイヤは、スリップやバーストなどの危険性が高まるので走行してはいけない事が決まっています。

ひび割れ(劣化)

タイヤの状態によって、ひび割れの現れ方や場所はさまざまです。

ひび割れはどこにできる?

サイドウォール(タイヤの横)に出ると判断がつきますが、溝の間にひび割れが入ることもよくあります。

くうすけ太郎
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自分で判断が難しい場合は、購入してからの年数や距離で判断しましょう。

偏摩耗

タイヤの減り方が均一ではないタイヤもあります。

足回りの不具合や、メンテナンス不良が原因ですが、1部分の溝だけが極端に摩耗してしまう事があります。

スリップサインが出ていなくとも、偏摩耗しているとワイヤー突出の可能性が高まります。

くうすけ太郎
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いずれにしても、定期的に点検をしてもらう事がいいです。

こうなったら即交換しよう!

溝のないタイヤの写真!
5年前のタイヤで溝が少ないです。

先日タイヤ交換したタイヤですが、ギリギリまで使い込んでいます。

縦溝が浅くなっていて、雨の日や水たまりでスリップする恐れがあるので危険です。

くうすけ太郎
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初心者におすすめのタイヤ交換サイトを下の記事で紹介しています。

まとめ

くうすけ太郎
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いかがでしたでしょうか?

今回は、タイヤからワイヤーが出る危険性についてお話しいたしました!

記事のおさらい!

タイヤは金属や繊維類で作られているため、ゴムだけでは無い!

タイヤのワイヤーが出る原因は?

  • タイヤの偏摩耗
  • 外部からの損傷
  • 悪路を頻繁に走行

タイヤからワイヤーが出るとどんな危険がある?

  • バーストの可能性が高まる
  • 走行性能の低下
  • 保安基準外になる

タイヤ交換の目安は?

  • 走行距離や取り付け年数
  • スリップサインまでの残溝
  • ひび割れ等の劣化具合や偏摩耗
結論

ワイヤーが出ると、100kmほど走れるが、バーストの危険が高いため、余裕を持たず交換しましょう!

くうすけ太郎
くうすけ太郎

どこで交換するか迷っている人は、こちらの記事が参考になります。

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